テレビなどの報道でも紅葉の話題がちらほらと聞かれる季節となりました。
現在の雲場池のおける紅葉としましては、カエデの表面がほんのりと色づき始めた状態です。
9月の冷え込みが強かったため、今年の紅葉の進行は早めとなっています。
5年前の2009年にも同様9月に冷え込み、その時は1週間ほど早くに見ごろをむかえました。
(例年の見ごろは10月下旬から11月初旬)
今年2014年はこれからどのように紅葉が進むのか気になるところです。
以下に、今日撮影した写真をご紹介します。
また、最後に参考資料として9月の気象記録を添付します。
(2014年の9月は統計的にみて寒く、一日の気温差が大きかったようです)
2014年10月1日 軽井沢 雲場池
全体的に黄色味や赤味を帯びてきました。植栽されたドウダンツツジの紅葉も今年は早くから色づきを始めています(下写真)。
2014年10月1日 8:45 軽井沢 雲場池 遊歩道より
場所によっては、カエデが真っ赤に見ごろをむかえ、落葉を始めた個体もあります(下写真)。
2014年10月1日 8:50 軽井沢 雲場池 一足早く見ごろをむかえたカエデの木
日当たりの良し悪しでも紅葉の進行は異なり、日の届きにくい場所のカエデはまだほとんど紅葉を始めていません(下写真)。
2014年10月1日 9:00 軽井沢 雲場池 遊歩道より
2014年10月1日 軽井沢 雲場池 リンドウ
【参考 各種気象データ】
お天気グラフ 2014年9月からの温度変化
平均値は1981年から2010年まで30年間の値。2014年の値は9月30日までの記録です。
共に気象庁の軽井沢(追分)観測所データを使ってグラフを作りました。
上のグラフを見てみると、9月は最低気温が低かったことがよくわかります。
但し、冷え込みは強かったものの、最高気温の推移をみると、それほど低かったわけでもなさそうです。
紅葉は冷え込みが強くなってきて、一日の気温差が大きくなると進行が速いと言われます。
では、今年2014年の9月はどうだったのでしょうか?
下の表は9月中に「最低気温が10度以下で、日中との気温差が10度以上あった日の数(日)」をはじめ、さらにハードルを上げて「最低気温10度以下で、日中との気温差が15度以上」、「最低気温が8度以下で、日中との気温差が15度以上」を数え、その他のデータと共に記したものです。
今年(の9月)は最低気温が低く、それでいて最高気温は平年並みだったので、一日の気温差が大きかったということが言えます。
日照時間も長く、紅葉が進むに適していたと言えそうです。
(今後の紅葉推移に役立つものかどうかは分かりませんが、あくまでも参考資料としてご覧ください。)
これを過去の記録と比べてみたものが下の表です。
上は、2000年から2014年までの15年間と、気温差が大きかったり、気温が低かったり特徴のあった1933年、1951年、1965年、1992年の値を示しています。
これを見ると、今年は単に冷え込みが強かっただけでなく、日中の気温が平年並みに上がっていることが特徴として挙げられそうです、
最後に、旬ごとにまとめた軽井沢の気象データを記します(下表)。
2014年の旬ごとの気象記録(9月下旬まで) 気象庁の軽井沢(追分)観測所データより
つづく
posted by 軽井沢草花館 at 12:39|
2014年紅葉