2017年の10月の気象を記録から振り返ると
1.10月の総雨量:383.5mm 平年値119.9mm(平年の320%)
2.10月の総日照時間:104.4時間 平年値142.1時間(平年の73%)
3.10月中旬の一日の間の気温差(平均):7.3度差 平年値10.4度(平年より-3.1度)
4.10月の平均相対湿度:93%(平年値85%) ←気象観測史上最っも湿度が高かった
グラフ:軽井沢 2017年4月1日から10月31日までの気温変化
さらに細かく、10月(過去10年分)を3期(上旬、中旬、下旬)に分け、各々の気温、日照時間、降水量を表にしてみました(以下)。
表1:軽井沢 2008年から2017年までの10月上旬の気温、降水量、日照時間
10月上旬は、一日の間の寒暖差も大きく、日照時間も多かったので、紅葉の色づき始めが平年よりもやや早くに進みました。ここまでは例年並みといったところでした。
表2:軽井沢 2008年から2017年までの10月中旬の気温、降水量、日照時間
10月中旬、本体であれば、紅葉の色づきが進む時期ですが、ぐずついた天気が続きました。日照時間はわずか15.4時間で平年の約3分の1。降水量は126.5_で平年の約4倍でした。この時期に紅葉が進まずに、10月下旬の見ごろシーズンに入りました。
表3:軽井沢 2008年から2017年までの10月下旬の気温、降水量、日照時間
天気の回復を願う気持ちとは逆に、天気はさらに悪化していきました。台風21号、22号が日本列島に接近し、軽井沢でも雨風の影響を受けることになりました。
10月下旬の降水量は213.5_で、平年値の630%。この時期としては記録的な雨となりました。
紅葉の彩りが進む10月中旬、そして本格的な見ごろをむかえる下旬を合わせた21日間の総降水量でみてみると、
2017年10月11日から10月31日までの降水量 340_(平年比520%)歴代1位
1961年10月11日から10月31日までの降水量 275.8_(平年比422%)歴代2位
今年は10月中旬と下旬を合わせた期間の降水量が気象観測史上最も多い結果でした。
2番目は1961年ですが、その差がかなりあるので、今年の降水量は飛びぬけて多い結果と言えます。
表4:軽井沢 2017年の旬毎の平均気温、雨量、相対湿度、日照時間
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