今年の秋も、雲場池で大変美しい紅葉の景色が広がりました。
このブログでは日々刻々と変化する紅葉の状況をお伝えしてきましたが、2018年の紅葉ブログは今日で最終回となります。長い期間、ご覧いただきましてありがとうございました。
2018年10月27日 9:20 軽井沢 雲場池 西側カエデ並木の紅葉
2018年10月27日 8:40 雲場池 正面入口からの風景
2018年 軽井沢 雲場池 新緑から紅葉までの変化(6/21から11/13)
上の画像をクリックすると、軽井沢草花館HP「平成30年(2018) 雲場池新緑〜紅葉変化」にリンクします。
今年(2018)の雲場池・紅葉を振り返ると
1.紅葉時期:おおむね例年並み(10月下旬から11月初旬)
10月下旬から急ピッチで彩りが増して、見ごろは10月20日くらいから11月4日くらいまで。特に10月25日くらいから10月末くらいまでが最盛期の彩りとなりました。10月29日に強めの風が一日吹いたのと、10月30日の夜から11月4日朝までの期間に朝晩の冷え込みが厳しくなったこともあり、落葉が比較的早くに進んだ印象です。それでも、見ごろの時期はおおむね例年並みの期間といったところです。
2.彩り:赤味の濃い鮮やかな彩りの紅葉
雲場池の紅葉で一番の見どころは池の西側に連なるカエデ並木の紅葉ですが、今年はとりわけ真っ赤に染まりました。毎年、紅葉の色が微妙に異なりますが、今年は赤味の強い鮮やかな彩りとなりました。
3.整備工事はじめての紅葉シーズン
昨年秋から今年の春にかけて大規模な整備工事が行われました。ドウダンツツジの紅葉も見どころの一つですが、整備工事の際の植え替えの影響もあって、例年通りの彩りとまではいかなかったようです。来年以降に期待です。
それ以外では大きな影響もなく、素晴らしい紅葉となりました。
また、遊歩道に水たまりが出来にくくなって、とても散歩しやすくなったと感じます。
4.水鳥
今シーズンは水鳥の数が全体的に少なく感じました。紅葉シーズンでいうとカルガモとマガモがいるほか、キンクロハジロがかろうじて数羽見られる程度です。毎年秋になるとやってきていたヒドリガモ、オシドリなどもまた来てくれるとうれしいです。
5.天候:紅葉シーズン観光日和続く
紅葉シーズンは天候にたいへん恵まれて、非常に多くの人が訪れました。特に10月下旬から11月4日ころまで紅葉の見ごろの時期はほとんど(日中)雨が降りませんでした。
また、29日に風のやや強い日があったものの、木枯らしのような強い風もなく、また台風の影響もなく、おだやかな日が多かったです。
以下、紅葉シーズン10月の旬ごとの気象記録です。
10月上旬:平均気温が15.3度で平年差+3.2度となり、記録的な高温となりました。この時期、紅葉がほんのりと赤味を帯び始めましたが、気温が高く進行は緩やか。
表1:軽井沢 2008年から2018年までの10月初旬の気温、降水量、日照時間
10月中旬:平均気温が低いものの、朝晩の冷え込みが緩く、日照は平年値の半分以下。紅葉の進行は鈍化しました。
表2:軽井沢 2008年から2018年までの10月中旬の気温、降水量、日照時間
10月下旬:ここから素晴らしい天気が続きました。朝晩は適度に冷え込み、日中は晴れて気温が上がりました。
鈍化していた紅葉ですが、あっという間に見ごろとなりました。24日くらいにはほぼ最盛期の彩りとなり、10月末くらいまで素晴らしい状態が続きました。11月に入ると氷点下の冷え込みが続き、11月4日くらいまで見ごろの状態が続きましたが、以降あっという間に落葉が進みました。
表3:軽井沢 2008年から2018年までの10月下旬の気温、降水量、日照時間
下のグラフは、今年(2018)3月からの気温変化です。
今年は3月から気温の高い状態が続きました。夏(7月)の猛暑も記憶に残りますが、春の暖かさも記録的でした。
紅葉シーズンの時期も気温の高い傾向が続きました。
グラフ1 2018年 軽井沢 3月からの気温変化(赤:最高気温、緑:平均気温、青:最低気温)
下のグラフは紅葉シーズン中の気温変化です。10月中旬は気温変化が少なかったものの、下旬になると朝晩の気温差が大きくなりました。10月末から11月初旬にかけて冷え込みがきびしくなり、この時期に落葉が進みました。
表4:軽井沢 2018年の旬毎の平均気温、雨量、相対湿度、日照時間

軽井沢 雲場池 2018年の紅葉 完