2019年11月21日

【11月21日】2019年 雲場池紅葉のまとめ

このブログでは日々刻々と変化する紅葉の状況をお伝えしてきましたが、令和元年(2019年)の紅葉ブログは今日で最終回となります。長い期間、ご覧いただきましてありがとうございました。
以下、今年の紅葉を振り返って、締めくくります。

【今年(2019)の雲場池・紅葉を振り返って】

2019年の秋も、美しい紅葉が広がりました。
今年は紅葉シーズンが例年よりも遅くから始まり、長期間続いたことが大きな特徴だったように思います。
2000年から始めた雲場池の紅葉観察は今年で20年目になりますが、その中でもとりわけ個性的な紅葉シーズンとなりました。

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2019年11月4日 8:30 雲場池 正面(池の南側)からみた全景(右が東側、左が西側)

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2019年11月4日 雲場池 遊歩道東側より西側カエデ並木を見た風景

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2019年11月4日 雲場池 池の東側の風景

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2019年 軽井沢 雲場池 新緑から紅葉までの変化(6/21から11/20)

上の画像をクリックすると、軽井沢草花館HP「令和1年(2019) 雲場池新緑〜紅葉変化」にリンクします。

1.紅葉時期:例年より遅くに始まり長期間続く(10月下旬から11月中ごろ)

例年通りに10月下旬から色づきが増してくるだろうと期待していましたが、日照時間が短く、冷え込みのゆるい天気が続き、10月中は思っていたように色づきが進みませんでした。
本格的な見ごろの時期は10月25日から11月10日といったところですが、最盛期の彩りは11月に入ってからで、11月2日から4日の3連休に素晴らしい状態となりました。
それでも、おおむね10月20日以降、11月15日くらいまで1か月近く、きれいな紅葉が楽しめました。

例年であれば11月10日過ぎにはほとんど紅葉が散ってしまっているので、このように遅い時期まできれいな状態で紅葉が残っていたのは珍しいことです。最近では2008年の紅葉シーズンが今年に似て、長期間紅葉が楽しめました。

個人的な印象ですが、例年よりも1週間から10日紅葉時期が遅くに進んだように思います。

2.彩り:赤味の濃い紅葉は少なく、鮮やかな朱色の紅葉が主体

雲場池の紅葉で一番の見どころは池の西側に連なるカエデ並木の紅葉です。年によって、色の感じが異なりますが、今年(2019)は赤味の強い彩りにはならず、鮮やかな朱色になりました。
朱色の系統になるのは今年に限ったことではありません。最近では2年前の2017年の紅葉が同じように朱色系に色づいています。10月の日照時間が少なく、一日の気温差も小さいと、このような色になることが多いようです。

3.台風19号による倒木、池縁の地崩れで、1か月近くもの期間、遊歩道の一部が通行止め

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左:10月13日から10月25日の通行禁止区間 右:10月26日から11月14日の通行禁止区間

10月12日、台風19号が本州に上陸したことで、長野県を含む、東日本で大きな被害をもたらしました。
軽井沢でも、土砂崩れによる家屋の被害、橋の崩落をはじめ、強風、大雨による倒木が相次いで、町内全域で1万世帯を超える停電が発生。完全復旧までに6日間を要したそうです。
雲場池でも遊歩道沿いの木が数本倒れ、また、西側遊歩道の池縁が一部水の力で崩れてしまいました。
その影響で10月13日から11月14日までの約1か月間、西側遊歩道約200m区間が通行禁止となりました。雲場池にとっては紅葉のもっともよい時期だったので、大変残念でした。

池の周りをぐるりと1周回れなくなってしまったため、通行できる東側(入口を入って右側)の遊歩道で奥まで行った場合、同じ道を帰ってこなければならず、遊歩道の混雑が、例年以上に多かったように思います。

4.水鳥

紅葉シーズン中はマガモの姿が目立ちました(20羽程度)。その他はキンクロハジロ、コガモ、オオバンが数羽程度。カルガモにいたっては姿がほとんど見られませんでした。

5.天候:10月は記録的な高温と日照不足、11月は晴天日多く観光日和続く

紅葉が色づきを増していく10月は軽井沢における気象観測史上、最も気温の高い月となりました。朝晩の冷え込みが緩い傾向も続き、一日のうちの最低気温の平均も観測史上最も高くなりました。また、台風の影響もあり、月の総雨量が10月として最も多くなりました。

(5-1) 10月全体の平均気温、雨量、日照時間

表1 軽井沢 2010年から2019年までの10月の気温(平均・最高・最低)、日照時間、雨量 過去10年分
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10月の平均気温、日最低気温の平均、雨量が1925年から始まった軽井沢の気象観測史上一番高く(多く)なりました。

10月の平均気温
 2019年:12.2度 (2番目は1998年と2013年の12.0度)
10月の日最低気温の平均
 2019年:9.2度(2番目は1961年の9.0度、3番目は2010年の8.3度)
10月の雨量
 2019年:548.5mm(2番目は1961年の422.9mm)

以下、10月を上旬、中旬、下旬と分けてみると

(5-2) 10月上旬:平均気温が14.7度で平年差+2.6度となり、暖かな気候が続きました。紅葉はほんのりと赤味を帯び始めましたが、気温が高く、また冷え込みもゆるく色づきの進行は緩やか。

表2 軽井沢 2010年から2019年までの10月上旬の気温、降水量、日照時間
2019気象旬気温比較10月上旬過去10年.jpg

(5-3) 10月中旬:気温の高い状態が続きました。また12日に台風19号が接近した影響で、記録的な雨量を記録。日照時間が少なく、紅葉の進行も足踏みしました。

表3 軽井沢 2010年から2019年までの10月中旬の気温、降水量、日照時間
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(5-4) 10月下旬:例年であればこの時期に紅葉が一気に鮮やかさを増す時期ですが、朝晩の冷え込みが緩く、また日照時間が少なかったこともあり、色づきの進行は足踏みしたまま、あまり進みませんでした。

表4 軽井沢 2010年から2019年までの10月下旬の気温、降水量、日照時間
2019気象旬気温比較10月下旬過去10年.jpg

(5-5) 11月上旬:11月に入ると冷え込みが厳しくなりましたが、晴天日が多く、一日の間の気温差も多く、紅葉が彩りを増しました。

表5 軽井沢 2010年から2019年までの11月上旬の気温、降水量、日照時間
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(5-6) 11月中旬:平年並みに冷え込み、晴天日も多かったです。雨はほとんど降りませんでした。

表6 軽井沢 2010年から2019年までの11月中旬の気温、降水量、日照時間
2019気象旬気温比較11月中旬過去10年.jpg

(5-7) 気温の変化

下のグラフは、今年(2019)3月からの気温変化です。
5月に軽井沢での気象観測史上最長となる日照時間(269.9時間)を観測しました。
7月前半に低温、かつ日照不足が続きましたが、その後は10月末まで気温の高い状態が続きました。

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グラフ1 2019年 軽井沢 3月からの気温変化(赤:最高気温、緑:平均気温、青:最低気温)

下のグラフは7月から紅葉シーズンまでの気温変化です。7月後半以降、冷え込みの少ない日が長く続いていたことがよくわかります。

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グラフ2 2019年 軽井沢 7月から11月中旬の気温変化(赤:最高気温、緑:平均気温、青:最低気温)

(5-8) 2019年1月から旬毎の平均気温、雨量、日照時間、相対湿度

表7 軽井沢 2019年の旬毎の平均気温、雨量、相対湿度、日照時間
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(5-9) 紅葉シーズン中に積雪、および木枯らし1号なし

紅葉シーズン中に降雪はなく、木枯らし1号も吹きませんでした。すぐに落葉せず、紅葉シーズンが長く続いたことに少しは関係があるかも知れません。


以上、2019年の紅葉 完
posted by 軽井沢草花館 at 17:55| 2019年秋