2025年11月16日

【11月16日】2025年 雲場池紅葉のまとめ

【今年(2025)の雲場池・紅葉を振り返って】

雲場池では今年(2025)もきれいな紅葉風景が広がりました。
この雲場池ブログでは秋の紅葉変化を38日間(9/4-11/16)にわたって紹介してきました。
長い期間ご覧いただきましてありがとうございました。

さて、今年の紅葉を振りかえってみると、昨年と同様、色づきがゆっくりと進み、見ごろの期間が例年よりも10日くらい遅れて始まったのが一番の特徴でした。
紅葉がゆっくり進むことは過去にもよくありますが、ここまで遅い進み具合が2年続けてとなると、かつてなかったことかも知れません。しかも、昨年よりも散り始めが早かったことから、見ごろと言える期間が比較的短くなりました。

紅葉シーズンの人出は、ここ数年で少なくなってきているように感じます。
もちろん、今年の紅葉シーズンも一年で最もにぎやかになったことに変わりありませんが、(少なくても朝の時間帯では)激しい混雑を見たことがなく、また、駐輪場は昨年まで道路にはみ出るくらい混みあっていたのに、今年は概ねスペース内で収まっていた時間帯がほとんどだったのではないでしょうか?
2022年2に月で近くの大型駐車場の営業が終了してから、車でのアクセスが不便になり、大型バスでのツアー(団体)旅行者が減少しているように感じます。雲場池はどちらかというと、静かなお散歩コースなので、安全面からいえば、このくらいの人出の方が散策(散歩)を満喫しやすいだろうとも思います。

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例年であれば、10月下旬に見ごろに状態になり、25日から11月3日位が最盛期の彩り、そして10日くらいになると見頃もそろそろ終わりになるようなことが多いのですが、今年は10日遅れくらいで見ごろが始まったように感じます。
温暖化が続き、10月の気温が高くなっていくと、紅葉の見ごろシーズンを案内する際に、今までの”例年”が通用しなくなってきています。”例年とはいつなのか?”を現状に合わせて補正していく必要がありそうです。

1.紅葉時期:例年よりも約10日遅れで見ごろ始まる

一昨年(2023)、そして昨年(2024)同様、夏(7〜9月)の気温は記録的に高くなりました。
10月も中旬までは比較的気温が高く、特に冷え込みのゆるいどんよりとした天気が続きました。紅葉の色づきが始める目安とされる8度未満の冷え込みが10月20日の日中まで一度もなく、色づき始めが大幅に遅れました。下旬以降(11/21〜)は気温が急に下がってしまい、今度は3度未満の、霜が降りてくるような冷え込みの日が続き、色づきは急速に進みました。そのため、散り始めも比較的早く、見ごろと言える期間が比較的短くなりました。

見ごろ:10月29日から11月11日
最盛期:11月3日から11月9日
※彩りが淡くなって見ごろとまでは言えませんが、秋らしいきれいな彩りは11月16日くらいまで続きました。

 ※「見ごろ」や「最盛期」と言っているのは、池の周り全体を見て感じた個人的な感想です。

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2025年10月29日 雲場池 東側から西側カエデ並木をみた風景(みごろ始まり)

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2025年11月7日 雲場池 東側から西側カエデ並木をみた風景 今年のピークは11月7日前後といったところ

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2025年11月11日 雲場池 東側から西側カエデ並木をみた風景(見ごろと言えるのも、この日くらいで最後か?)

2.彩り:カエデ類は朱色系や渋みのある紅色が多く

雲場池の紅葉はイロハモミジを中心としたカエデ科の赤い紅葉と、池の周りを取り囲むように植栽されているドウダンツツジの赤い紅葉がメインとなっていますが、それ以外の樹木が各所に点在していて、ダンコウバイ(黄)、コナラ(橙)、クリ(橙)、ミズナラ(橙)、ヤナギ類(黄)、フジ(黄)など、様々な異なる色が混ざり合い、全体的な風景はとても色彩豊かなものになります。
今年は、紅葉が色づくのにちょうどよい気温帯(5-8度)の冷え込みがほとんどないまま3度以下の冷え込みになってしまったこともあって、多くのカエデ類やドウダンツツジの紅葉は真っ赤ではなく、朱色がかった赤になりました。

3.天候:10月上旬と中旬は気温高く、下旬は低く、11月上旬は平年並み

(3-1)10月:気温5-8度帯の冷え込みがほとんどなかく、日照時間短く、色づき鈍化

昨年(2024)に続いて、紅葉の色づきがゆっくり進んだ10月となりました。
今年の10月は平均気温11.5度で平年値を0.7度上回る程度でしたが、上旬&中旬と下旬で寒暖差の大きな月となりました。日照時間が短かったことも特徴の一つだろうと思います。
一般的に紅葉が赤くなっていくのに適した冷え込みは8度を下回る気温帯で、5〜6度の冷え込みが、より色づきが深まっていくのだそうです。
今年(2025)は上旬と中旬で朝の最低気温が8度を下回ったことがなく、逆に下旬になると5度未満の冷え込みが多く、氷点下になることもありました。
本来であれば10月中旬くらいに5度から8度までの冷え込みが続いて色づきが増していきますが、今年はその気温帯がほとんどないまま10月下旬、そして11月に入りました。

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グラフ 2025年10月 軽井沢の気温変化(赤:日最高気温、緑:日平均気温、青:日最低気温 ※縦軸は℃)

下の表は2023年、2024年、2025年の旬ごとの気温と日照時間をまとめたものです。
この3年は、年間平均気温がかつてない高さで、2023年、2024年は10度を超え歴代1位(2024),と2位(2023)。今年(2025)も9度台後半になる可能性が高そうで、気象観測史上3番目の高さになりそうです。
この3年間は同じような高い気温となりましが、10月の気温だけ比べると大きな違いがあり、紅葉の色づきにもその影響が大きく出たようです。
2023年は夏が暑かったものの、10月に入ると概ね平年並みの推移で気温が下がっていったこともあって、紅葉の進み具合は例年通りといった感じでした。
一方、2024年は10月の平均気温が過去最高となり、色づきが鈍化したまま、最終的には例年よりも10日ほどゆっくりと進みました。
今年(2025)は平均気温というよりも、朝晩の冷え込みがなく、日照時間が短かったことで、朝晩と日中との気温差も少なく、2024年のように色づき始めが10日くらい遅くから始まりました。
夏の暑さよりも、10月に入ってからの気温変化の方が紅葉の色づき変化には重要な要素となるようです。

表 2023年〜2025年 10月下旬の気温と日照時間
2023-2025_10月下旬気象比較.jpg

表 2023年〜2025年 10月中旬の気温と日照時間
2023-2025_10月中旬気象比較.jpg

表 2023年〜2025年 10月上旬の気温と日照時間
2023-2025_10月上旬気象比較.jpg

(3-2)11月上旬:木枯らしや雨の不運

11月上旬の平均気温は6.6度でほぼ平年並み、気温の乱高下も少なく、気温自体は比較的安定していました。しかし紅葉が最盛期の彩りになろうかという11月3日に東京地方で木枯らしが吹き、軽井沢でも風が強まって一部落葉が始まりました。さらに、紅葉が最盛期をむかえていた11月9日にほぼ終日雨となり、その後の強風もあって落葉が進んでしまい、最盛期の期間が予想以上に早く終わってしまいました。

表 2023年〜2025年 11月上旬の気温と日照時間
2023-2025_11月上旬気象比較re.jpg

(3-3)1月からの気温の変化

下のグラフは今年の1月からの気温の変化を表したものです。
2023年、2024年に続いて、年間を通して気温の高い一年となりそうです。
特に6月から9月の平均気温は

6月:史上1番目の暑さ
7月:史上5番目の暑さ
8月:史上2番目の暑さ
9月:史上3番目の暑さ
※共に軽井沢の気象観測史上

というように、4か月連続して記録的な暑さとなりました。

グラフ1:2025年7月1日から11月13日までの気温変化
気温変化グラフ2025_0701-1113.jpg
 ※7月、8月、9月と記録的(過去5番目以内)な暑さとなりました。

グラフ2:2025年1月1日から6月30日までの気温変化
気温変化グラフ2025_0101-0630.jpg
 ※6月平均気温は観測史上最も高くなりました。

(3-4)夏日が過去最多日数に

今年、軽井沢における夏日(25度以上)の日数は86日で、2010年の85日を抜いて、過去最多となりました。
去年(2024)、一昨年(2023)も記録的な暑さとなりましたが、今年も夏は暑くなりました。

1位 86日 2025年
2位 85日 2010年
3位 81日 2023年
4位 78日 2024年
5位 67日 2004年

1991年から2020年までの平年値で最高気温が25度を超えるのは、7月13日から8月28日までの47日間なので、今年は約1.8倍も夏日が多かったことになります。今年は4月から10月まで7か月間連続で夏日を記録しています。

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4.シャトルバス試験運行(10/11-11/24)&駐車場

(4-1)シャトルバス
昨年に続いて、10月11日より11月24日までの期間、通常の路線バスの運行に加え、シャトルバス8便の増便運行されました。

(4-2)駐車場
雲場池からほど近い場所にあった大規模有料駐車場が2022年2月末をもって閉鎖されました。「雲場池に行くのに便利」と言えるような近場の駐車場がなくなり、雲場池に自動車で行く場合、少し離れた場所にある各所の駐車場に停めてから、徒歩で来ていただくことになりました。その影響もあると思いますが2022年以降、大型バスの団体旅行で雲場池に来る人数が減ってきているように感じます。

5.期間限定、一方通行化実施(10/25-11/24)

歩行者の安全確保のため、自動車の一方通行(六本辻から雲場池への道路)
 ※歩行者や自転車には交通規制はありませんでした。
期間:2025年10月25日から11月24日(8:00〜17:00)

【2025年11月16日の雲場池】

以下、本日(11/16)午前中(早朝と9時台)に撮影した風景写真です(池の南端から遊歩道を反時計回りに1周歩きながら)。紅葉シーズンとしては最後の休日だろうということもありますが、この時期としては非常に多くの人が紅葉狩りに来ていました。
例年であれば紅葉がほぼ終わっている時期ですが、今年は色づき10日くらい遅く始まりました。
現在、すでに見頃を過ぎ、シーズン終盤ですが、池の周り全体は淡く赤味のあるやさしい色彩に包まれて、晩秋の趣にあふれています。
今朝は氷点下1.4度まで気温が下さり、木々の葉が霜で白くなるなど今季一番の冷え込みとなりました。
日中、日差しが出て、風が吹くたびに紅葉時雨(しぐれ)でモミジ葉が舞い、紅葉シーズン終盤だからこそ味わえる景色もありました。

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2025年11月16日 9:40 軽井沢 雲場池(池の南端からの風景)

下写真:池の西側に連なるカエデ並木で雲場池の紅葉の見どころの一つ。大半が落葉して彩りも薄くなりましたが、秋らしい色合いです。風が吹くたびにひらひらと紅葉吹雪となって舞い散り、きれいでした(晴天日は午前中に日差しを浴びます)。

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2025年11月16日 雲場池 東側から西側カエデ並木をみた風景

下写真:池の右側(東)の景色です。葉っぱが少なくなって、色あせました。

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2025年11月16日 早朝 雲場池 遊歩道東側

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道東側

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道東側

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2025年11月16日 早朝 雲場池 遊歩道東側

下写真:ドウダンツツジの紅葉も、大半が散ってしまいました。

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道東側

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2025年11月16日 雲場池 中央折り返しの木橋

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MAP:上写真の位置(赤丸)

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道西側
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MAP:上写真の位置(赤丸)

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道西側

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道西側(カエデ並木の下側からの景色)

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2025年11月16日 雲場池 遊歩道西側

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2025年11月16日 9:40 軽井沢 雲場池(池の南端からの風景) この時期としては大変多くの人が来ていました

2025年 完

posted by 軽井沢草花館 at 11:55| 2025年秋