軽井沢の雲場池では芽吹きが始まりました。

2013年5月1日 10:00 軽井沢雲場池
カエデの葉が開きはじめ、池の周りがやわらかな色に変わってきました。

2013年5月1日 10:00 軽井沢雲場池
これからカエデの色合いが劇的に変わっていくシーズンとなります
昨年2012年の新緑変化一覧
http://kusabana.net/kumoba/2012/spring.htm
【参考】
ところで、4月までの気候の変化で特徴的なことをまとめてみました。
この春は植物の生長がはやく、雲場池の芽吹きもかなり早くに始まりました。
ところが、4月の後半からは気温の低い日が続き、生長の進み具合も鈍化しているように感じます。
気象データを振り返ってみると、特徴的な気温の変化が見えてきます。
今年の3月は平均気温が3.3度と高く、軽井沢が観測記録をはじめた1925年以降で最も暖かくなりました(3月の平均気温の平年値は0.5度)。
4月の上旬も(上の表より)平年値を2.0度上回る暖かさとなり、アオイスミレ、タチツボスミレ、ネコノメソウ、ヒナスミレ、ヒカゲスミレ、アズマイチゲ、ネコヤナギ、ツノハシバミ、ダンコウバイ、ハルニレ、アブラチャン、レンギョウ等、早春の花が次々と開花。
中旬はほぼ平年並みの気温となりましたが、ネコヤナギ、オニヒョウタンボク、ズミ、ヤマアジサイなど、例年よりも早くに芽吹きが始まりました。
ところが下旬になると3月からの暖かな傾向から一変、寒い日が続きました。
朝の冷え込みも厳しくなり、20日から21日にかけては雲場池周辺で15a程度の積雪。
28日に例年よりも早くにカエデ(イロハモミジ)の葉が開きはじめたものの、その後の変化は比較的緩やかです。
4月は旬の3期に分けて振り返ると、上旬6.7度>中旬6.5度>下旬5.8度となっていて、月の後半になるにつれて平均気温が下がってきたことが分かります。少なくても、軽井沢の気象観測記録の上でこのような気温の変化をしたことはありません。
本来は「気温が上がっていく季節なのに… 」と、植物たちも驚いているかもしれません。