今年の紅葉は例年に比べると色づきの具合がのんびりと進んでいるようです。
本格的に色づきが鮮やかになってくるのは、これからの気候によって違ってきます。
今後の予想をすることは難しく、人に尋ねられても「分かりません…」、というのが正直なところです。
そこで、これまでの気候の変動や特徴などを調べて、参考にしてみようと思います。
上のグラフは、10月に入ってからの1日毎の気温(平均気温、最高気温、最低気温)を3年間分調べたもので、過去30年分の平均値も合わせて表示してあります。
こうして見ると、10月に入ってからの気温が非常に高いということが分かります。
それでは、春先から9月までの気候はどうだったでしょうか?ちょっとおさらいしておこうと思います。
【芽吹きの始まる4月】
平均気温:6.5度(平年値6.8度)、日照時間166時間(平年値195時間)
特に日照時間が少なく、気温以上に寒く感じる4月となりました。
【新緑の始まる5月】
気温、日照時間ともに平年並みとなりました。
【新緑の眩い6月】
平均温度は平年値よりも0.6度低く、日照時間も20時間ほど少ない結果となりました。
【4〜6月】
夏の前までの気象はどちらかというと、低温で日照不足気味だったということが言えそうです。
【夏の始まり7月】
7月は平均気温20.2度で平年値よりもプラス0.7度高く、日照時間は平年並み。
特徴的なのは前半はやや涼しい気候でしたが、後半からは記録的な猛暑となったことです。
16日以降に30度を超える真夏日が7日間あり、避暑地軽井沢としては記録的な暑さだったと言えそうです。
【盛夏8月】
平均気温:21.8度(平年値20.5度)、日照時間258時間(平年値165時間)
一言で暑い8月となりました。
平均気温は過4番目に高い値で、後半になっても気温が下がらず、残暑の厳しい月に。
そして、最も特徴的なのは、日照時間が長かったこと。
平年値よりも93時間(56%増)も多く、一層暑さを感じる夏となったのではないでしょうか。
8月の日照時間は気象観測史上2番目の長さでした。
【秋9月】
記録的な残暑が続いた年となりました。
平均気温18.4度(平年値16.3度)、日照時間144時間(平年値119時間)
平均気温が平年値よりも2度以上も高く、気象観測史上2番目の高い値を記録。日照時間も長く、秋の気配が遠く感じる月となりました。
※9月30日には台風が通過しましたが、幸い雨・風ともに大きな被害が出ることなく通過してくれました。
【7〜9月】
4〜6月とは反対に、とりわけ気温が高く、日照時間の長い期間だったと言えそうです
こうして、データで見てみると、4〜6月までの新緑の時期と7〜9月までの夏の時期とでは、気候の傾向が違っていたことが分かります。
こうした傾向が紅葉の変化に影響するのか? 今後の天気と紅葉の変化に注目したいと思います。
posted by 軽井沢草花館 at 11:49|
2012年紅葉