雲場池(くもばいけ)ブログの【2016年 紅葉編】は本日をもって終了させていただきます。
秋の兆しを感じ始めた8月末から3カ月近くにわたって、紅葉が変化していく様子をお伝えしてきました。
秋の兆しを感じ始めた8月末から3カ月近くにわたって、紅葉が変化していく様子をお伝えしてきました。
長い期間、ご覧いただきましてありがとうございました。
2016年11月20日 9:45 軽井沢 雲場池
今年(2016年)の紅葉についての所見を述べると、「色づきはじめが例年に比べてやや遅かったものの、長期にわたって彩り鮮やかな紅葉が楽しめた年」といったところ。
過去2008年にも、長期間紅葉が続いた時があり、このとき以来の長続きと言えそうです。
2016年 雲場池の紅葉一覧(6月21日から11月20日まで)
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【過去の雲場池紅葉状況(2008年-2016年)】
以下のページに、過去の雲場池の紅葉状況を紹介しています。
雲場池の四季(軽井沢草花館) http://www.kusabana.net/kumoba/main.htm
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昨年(2015年)は今年と反対に色づき始めが早く、見ごろの期間も早くに終わってしまったため、今年はことさら遅くまで紅葉が楽しめた印象です。
このように、紅葉の見ごろ時期や期間は年によって違います。
それが事前に分かればよいのですが…、予想できないところに自然の奥ゆかしさがあって、その時の景色を楽しめばよいのではないでしょうか。
さて、例年、雲場池の紅葉最盛期は10月25日から11月初旬あたりになることが多いのですが、今年はおおむねその時期に最盛期をむかえ、特に後半からの鮮やかさはすばらしいものでした。
気象的な特徴を探してみると、今年は色づきが本格化する前の9月から10月上旬までの期間、冷え込みがほとんどなく(一日の寒暖差が小さい)、また日照時間の短い、どんよりとした天気が多かったといえます。
グラフ1:軽井沢2016年9月1日から11月10日までの気温グラフ(気象庁HPより軽井沢観測所のデータを使って作成)
※9月2日から10月7日までの35日間は連続して一日のうちの最低気温が平年値を上回りました(グラフ1)。
そのため、10月前半までは紅葉の進み具合は鈍化したままで、色づきはじめのやや遅い年となりました。
10月中盤あたりからは暖かな日と冷え込んだ日が交互にあり、気温変動の大きな時期となりました。この時期に、紅葉の色づきも例年並みくらいにまで進みました。10月下旬に入ると、順調に彩りを増して見ごろの時期をむかえ、月末にかけてさらに最盛期の彩りに。11月に入るころから少しづつ落葉していきましたが、彩りの鮮やかさは衰えることなく増していき、池の西側の連なるカエデ並木の紅葉は11月4日前後に最も彩度の高い状態になりました。最終的に11月9日(東京地方で木枯らしが吹いた日)に強い風が吹くまでは見ごろの状態が続き、その後も12日頃まではきれいな紅葉が楽しめました。
11月に入ってからは平年以上に冷え込みが厳しくなり、ほとんどの日で氷点下の冷え込みとなりました。もし、11月に入ってからも暖かな日が続いていたら、さらに紅葉を長く楽しめたかもしれません。
【雲場池の西側に連なるカエデ並木の紅葉変化】
雲場池の紅葉で一番の見どころは、池の西側に連なるカエデ並木の紅葉です。池の正面左側に広がる景色が紅色に染まって圧巻です。以下、10月25日から11月9日までの写真を数日置きに並べます。
2016年11月20日 9:05 雲場池 遊歩道折り返し付近(飛び石、木橋)からの風景