このブログでは日々刻々と変化する紅葉の状況をお伝えしてきましたが、令和2年(2020年)の紅葉ブログは今日で最終回となります。長い期間、ご覧いただきましてありがとうございました。以下、今年の紅葉を振り返って、締めくくります。
【今年(2020)の雲場池・紅葉を振り返って】
毎年、美しい紅葉となりますが、とりわけ今年は鮮やかで、色彩豊かな紅葉となりました。
新型コロナウィルスの感染が世界中で拡大し、人々の生活に大きな影響の出た一年でしたが、紅葉は「当たり年」だったようです。
浅間山噴火の2004年、リーマンショックの2008年など、地域や社会で大きな不安のでた年に、紅葉が当たり年になることが多いと感じます。
(あくまでも個人的な評価ですが)見ごろの時期は10月21日から11月8日、最盛期の色どりは10月25日から11月3日で、概ね例年並みの時期に紅葉が見ごろをむかえたようです。
また、人出に関して言えば、このコロナ禍において大変多くの人が紅葉狩りに来られていました。
団体旅行の激減、そして海外からの訪日制限によって外国からの観光旅行者が基本的にいなかったこともあり、全体的に雲場池を訪れる人の数は減りましたが、それでも、紅葉シーズンにおいては、昨年に匹敵するくらい多くの人が来ていたようです。
2020年 軽井沢 雲場池 新緑から紅葉までの変化(6/21から11/13)
上の画像をクリックすると、軽井沢草花館HP「令和2年(2020) 雲場池新緑〜紅葉変化」にリンクします。
1.紅葉時期:ほぼ平年並みに見ごろ、落葉はやや早め
10月前半は日照時間が非常に短く、紅葉の進行が鈍化していましたが、20日を過ぎたころから、秋晴れの日が続き、あっという間に鮮やかな紅葉に色づきました。
見ごろは10月21日から11月8日、最盛期は10月25日から11月3日といったところ。
10月下旬から朝晩の冷え込みが厳しくなり、落葉が比較的早くに進んだ印象です。
2.彩り:鮮やかで色彩豊かな紅葉
今年の紅葉の色は「鮮やかな赤」。とりわけカエデとドウダンツツジの赤がきれいでした。
チリチリの葉っぱや、傷んだ葉が少なく、葉っぱの状態も良かったです。また、カエデ類、ドウダンツツジだけでなく、その他の各種樹木の紅葉や黄葉もとてもきれいで、色彩豊かな景色が広がっていました。
3.水鳥
紅葉シーズン中はキンクロハジロとマガモの姿が目立ちました(各20羽程度)。その他はコガモ、カルガモが数羽といったところ。カイツブリ、バン、オシドリの姿は見られませんでした。
4.天候:年間では平均気温高く、紅葉時期はおおむね平年並みかやや低めの気温
(4-1)10月上旬:日照時間が非常に短く、また一日の気温差がとても少なく、紅葉の進行は鈍化していました。
(4-2)10月中旬:10月上旬から日照時間が短く、また一日の気温差がとても少ない状態が続き、紅葉の進行は鈍化したままでした。
(4-3)10月下旬:適度な日照時間と気温差があり、不思議なくらい紅葉が一気に進みました。10月25日には今季初めての氷点下となりましたが、このころから最盛期の色どりになりました。
(4-4)11月上旬:11月に入るとさらに冷え込みが厳しくなり、3日を過ぎたあたりから落葉が進みました。
(4-5)気温の変化